AI コードエディタ・コードアシスタントは候補が増えており、開発スタイルや所属組織の前提次第で最適解が変わります。本記事では、代表的な 5 サービス(Cursor、GitHub Copilot、Windsurf、Tabnine、Amazon Q Developer)の料金プランを横並びで整理し、エディタ統合方式・補完精度・チーム機能の観点で選び方を比較します。
1 対 1 の詳細比較は個別記事に分かれており、本記事はそれらの起点となるカテゴリハブとして位置づけています。
この記事で分かること
- 主要 5 サービスの無料プラン・有料プランの料金を横並びで比較
- $1 = 150 円を仮置きしたときの日本円目安
- エディタ統合方式(独立アプリ vs プラグイン)の違い
- 補完中心・対話/エージェント中心のサービス分類
- 個人利用とチーム導入での判断軸
比較対象 5 サービスの概要
- Cursor(Anysphere):VSCode をフォークした独立アプリ。Cmd+K インライン生成と @ コンテキスト参照、Agent モードが中核体験。
- GitHub Copilot(GitHub):VSCode・JetBrains・Visual Studio・Neovim のプラグイン型。ゴーストテキスト補完と GitHub エコシステム統合が特徴。
- Windsurf(Codeium):エディタ型と拡張型の両方を提供。Agent 機能(Cascade)を備え、Cursor 系の体験を志向する設計。
- Tabnine:補完特化・プライバシー重視の老舗 AI コードアシスタント。エンタープライズ向けにオンプレデプロイ・データ学習除外オプションを提供。
- Amazon Q Developer:AWS が提供する開発者向け AI アシスタント。AWS SDK / リソース連携が中核で、IDE プラグインとして提供される。
この比較で特に見るべきポイント
- エディタ統合方式:独立アプリ(Cursor・Windsurf エディタ版)と、プラグイン(GitHub Copilot・Tabnine・Amazon Q)。普段使うエディタを変えずに導入したい場合と、AI 中心の新しい操作体系を試したい場合で選択が分かれます。
- 対応エディタ・言語の範囲:VSCode 中心か、JetBrains 系も含むか、Vim/Neovim や Visual Studio も使うか。
- Business / Enterprise プランの管理機能:SSO・SCIM・組織管理コンソール・データ学習除外の有無。
- クレジット制 vs 無制限の補完:補完は無制限だが「プレミアムリクエスト」に枠があるタイプと、エージェント呼び出しがクレジット消費型のタイプで体感コストが異なります。
- GitHub / GitLab / 自社 Git の連携:使うリポジトリ管理サービスとの統合度合い。
料金比較表(取得時点の公式情報ベース)
5 サービスの代表プラン料金を当サイトの料金データベースから抽出した表です。価格は USD 表記が一次情報で、日本円換算は $1 = 150 円を仮置きした参考値です。
| サービス | 個人向けプラン | 月額(USD) | 日本円換算(参考) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Cursor | Pro | $20 / 月 | 約 3,000 円 | 独立アプリ・Agent / @ 参照 |
| GitHub Copilot | プロ | $10 / 月 | 約 1,500 円 | プラグイン型・GitHub 統合 |
| Windsurf | プロ | $20 / 月 | 約 3,000 円 | エディタ型と拡張型の両方・Cascade Agent |
| Tabnine | Code Assistant Platform | $39 / 月 | 約 5,850 円 | 補完特化・プライバシー重視・オンプレ可 |
| Amazon Q Developer | プロ | $19 / 月 | 約 2,850 円 | AWS リソース統合・SDK 連携 |
個人向け「標準有料プラン」は月 $10〜$20 帯に集中しています。Tabnine の上位は補完だけでなく、プライバシー・コンプライアンスを含むプラットフォーム提供のため、価格帯が異なります。
無料プランの実用度比較
- Cursor Hobby:Agent / Tab 補完に利用回数の上限あり。エディタ自体は無償でフル導入可能。
- GitHub Copilot 無料:誰でも GitHub アカウントで開始可能。月のチャット/Agent 回数と補完件数の上限あり。
- Windsurf フリー:エディタ・拡張とも無料利用可能、Cascade Agent の利用に枠がある構成。
- Tabnine:個人開発者向けの無料利用は限定的で、有料プラン中心の構成。
- Amazon Q Developer フリー:AWS アカウントで開始可能、基本的なコード補完・チャットを利用可能。
用途別マッピング(カテゴリハブとしての整理)
- ゴーストテキスト補完中心・既存エディタを変えたくない → GitHub Copilot / Tabnine が候補
- 対話・Agent モードでコードを書き換えたい → Cursor / Windsurf が候補
- AWS リソース・サービスとの統合中心 → Amazon Q Developer が候補
- エンタープライズ・プライバシー要件が厳しい組織 → Tabnine Enterprise / オンプレデプロイが候補
- GitHub Issue / PR 中心のフロー → GitHub Copilot が候補
1 対 1 の詳細比較記事
特定のペアで深く比較したい場合は、個別の比較記事を参照できます。
個人有料プランの違いの考え方
月額 $10〜$20 帯の個人プランで体験差が出やすい項目を整理します。
- 補完速度・ゴーストテキストの自然さ:書きながらの補完体験は GitHub Copilot / Tabnine が伝統的に強みを持ってきた領域。
- Agent / 自動編集:複数ファイルにまたがる書き換えを AI に投げる体験は Cursor / Windsurf 側で中核体験になります。
- モデル選択:複数のフロンティアモデル(GPT 系・Claude 系・自社 LLM)を切り替えて使える設計のサービスがあります。
- クレジット制:「プレミアムリクエスト」「Agent クレジット」のように、エージェント呼び出しに月次枠が設けられる構成が増えています。1 か月の実利用量に依存します。
業務利用とチーム導入の判断軸
法人で導入する場合は、個人プランの単純合算ではなくチーム / Enterprise プランを比較します。シート単価以外に下記の項目が重要になります。
- SSO・SCIM・組織管理コンソール(管理コスト)
- データ学習除外のデフォルトと組織一括設定
- Audit Log・利用分析(コンプライアンス)
- オンプレ/プライベートクラウドデプロイの可否(Tabnine の強み)
- 使用するリポジトリ管理(GitHub / GitLab / 自社)との統合
- 最低シート数・年契約条件・解約条件
業務利用では SSO・データ管理・コンプライアンスが料金以上に判断軸になりやすい項目です。要件票を作って公式情報で 1 項目ずつ照合する形が漏れを減らせます。
日本円換算での費用感
5 サービスの個人プランは月 約 1,500 円〜約 3,000 円 前後に集中しています。年換算では 約 18,000 円〜約 36,000 円 規模が固定費です。チーム導入では 1 シートあたり 約 2,850 円〜約 6,000 円 規模で、組織全体の人数で見るとそれなりの規模になります。
契約前のチェックポイント
- 普段使うエディタ(VSCode・JetBrains 系・Vim/Neovim・Visual Studio)への対応状況
- 1 か月で使う補完件数・Agent 件数・チャット件数が各プランの上限に収まるか
- 上位モデル(フロンティアモデル)の利用回数が必要十分か
- プライベートリポジトリ・社内コードの学習除外設定の有無
- 商用利用条件と、生成コードの利用範囲・帰属
- チーム契約時のシート数下限、年契約条件、解約条件
- 請求通貨(USD 請求のためカード手数料が発生する場合あり)
- 業務利用で SSO・Audit Log・オンプレ要件があるか
公式料金ページへのリンク
- Cursor 公式料金(cursor.com)
- GitHub Copilot 公式料金(github.com)
- Windsurf 公式料金(windsurf.com)
- Tabnine 公式料金(tabnine.com)
- Amazon Q Developer 公式料金(aws.amazon.com)
関連ページ
よくある質問
AI コードエディタを初めて導入する場合、どんな順序で試すと判断しやすいですか
無料プランで「補完中心の体験(GitHub Copilot 無料)」と「Agent / 対話型の体験(Cursor Hobby / Windsurf フリー)」を 1 週間ずつ試して、肌に合う方向を絞るのが現実的です。両方の方向性が必要そうな場合は、まず GitHub Copilot プロ(月 $10)を契約してみて、Agent 機能が必要なら追加で Cursor Pro を併用する進め方も無理がありません。
チーム導入時に確認すべきポイントは
SSO(SAML/OIDC)、SCIM 連携、データ学習除外の組織一括設定、Audit Log、使用リポジトリ管理(GitHub / GitLab / 自社)との統合、最低シート数、年契約条件、解約条件です。これらは要件票で 1 項目ずつ照合する形が漏れを減らせます。料金単体で比較するよりも、要件を満たすプラン同士で比較するのが整理しやすい順序です。
クレジット制と無制限プランは費用感でどう違いますか
「補完無制限・プレミアムリクエスト枠あり」型と「Agent クレジット消費型」では、月次の利用量による体感コストが大きく変わります。Agent を多用する用途では、上位プランや追加クレジット購入が必要になる場面があり、月額表示だけでは実際の支出が読みにくい構成です。契約後 1 か月の利用ログでクレジット消費ペースを確認し、プラン変更を検討するのが現実的な進め方です。
プライベートコードの取り扱いとセキュリティの確認ポイントは
確認すべき項目は、(1) コード送信先のリージョン、(2) モデル学習への利用可否(オプトアウトの有無とデフォルト設定)、(3) 組織レベルでの一括設定可否、(4) Audit Log の提供、(5) オンプレ/プライベートクラウドデプロイの可否、です。Tabnine はプライバシー・コンプライアンス重視の組織向けにオンプレデプロイを提供する選択肢が用意されています。
本記事の料金は当サイトのデータ取得時点の公式情報をもとに整理しています。最新の料金プラン・機能差・地域別価格は、必ず各サービスの公式料金ページで最新情報を参照してください。